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[解説]
クラミジアトリコマティス(Chlamydia trachomatis)という病原体が原因、症状も軽く気付かないことも多く性感染症の中では一番多く広がっています。
潜伏期間は1-3週間、感染は更に拡大し蔓延傾向にあります。無症候性感染(不顕性感染)がクラミジア感染の特徴であり、検査を行わなければ診断を見逃し結果悪化させる事になりかねません。
妊娠への影響もありますので無視できません。
性交での感染がほとんどで、まれに性器をなめたことによりのどに菌が繁殖し感染させてしまった事例もあります。
近年の年齢別報告数の推移をみると、患者の若年化の傾向がみられており、10歳代および20歳代で全体の約70%を占め、男女いずれにおいても十代の増加が目立っています。
昔はトラコーマという目の感染症の病原体だったものです。
[症状]
たいへん症状が少なく弱毒菌で気付かないことも多く、あったとしても排尿痛やおりものの増加下腹部の痛みなどです。女性は悪化させてしまうことも多く、不妊症に至る場合もあります。
男性は尿道炎や副睾丸炎などの症状が出ることもあるが、やはり気付かない事も多い。
以下この病原による疾患です。
(1)トラコーマ
(2)前立腺炎
(3)子宮頸管炎
(4)子宮内膜炎
(5)卵管炎
(6)付属器炎
(7)骨盤腹膜炎
(8)肝周囲炎
(9)非淋菌性尿道炎
(10)肺炎(新生児・乳児)
(11)副睾丸炎
(12)封入体性結膜炎(新生児・小児・成人)
(13)性病性リンパ肉芽腫―性病性リンパ肉芽腫症
[治療]
クラミジアはたいへん症状が少なく必然的に発見は検査に頼る事となる。検査には大別して抗原検査法と抗体検査法がある。
クラミジアは偏性細胞寄生性の生物であるため、一般細菌と同じような寒天培地で培養することは出来ず。培養するためには生きた細胞が必要、組織培養のための設備と時間が必要になり、極めて煩雑で熟練を要した。
そのために最近では行われず、極めて高感度な診断法として遺伝子診断法が開発され一般的に利用されるようになった。
細胞分離培養法・抗原検出法・遺伝子診断法がそれである。
抗体検査は、抗原検査が困難な症例に対する補助診断としてはその利用価値はあるが、確定診断ではない。
それは、感染経験が有れば陽性反応が検出されるからである。
感染が起こってしまった場合には、当然カップルどうしで早期診断、早期治療をすることが重要である。
クラミジアは抗生物質に対する感受性を有し、テトラサイクリンやマクロライド系の抗菌剤が用いられる。
その他、ニューキノロン剤や妊婦に対してはエリスロマイシン、クラリスロマイシンが用いられる。
指定された薬剤をきちんと服用することが重要である。
明確な治癒判定基準は確立されていないが、抗原の消失よってなされるのが理想である。
正しい抗生物質の投与で約2週間で完治するが、そうでない場合はいつまでも完治しない場合がある。
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