□HIV?AIDS?

 エイズとHIVは同じものだと認識している方が大変多いようですがそれは違います。

 エイズ(AIDS=Acquired Immuno Deficiency Syndrome)は「後天性免疫不全症候群」という意味で、微生物や病原体に対する体の抵抗力が機能しなくなる病気です。
 この病気の原因となるウイルスがHIV(Human Immunodeficiency Virus)であり、感染してからおよそ10年ほどで免疫機能を壊しいろいろな病期を経てエイズという最終病期にいたることになります。
つまりエイズとはHIV感染症発病の最終状態ということになります。

 

□感染経路

 HIV感染者は血液・精液・膣分泌液の中に感染するのに十分な量のウイルスが存在しこれが接触した相手の傷口や粘膜などから入り込み感染します。
 ですから感染経路は 1.感染者との性交 2.HIVの混入している血液の輸血・注射の回しうち 3.感染者の妊娠・出産がこれまで確認しているものです。
 世界では感染者の7割が「異性間のセックス」によるもので、その現状を知り理解することが大事です。
 

□感染の流れ

 HIVに感染するとすぐに病気として現れるのではなく、約10年ぐらいの期間を経て免疫機能が壊れた結果、いろいろな合併症で発病するものです。
 つまり、ゆっくり進むことでいくつかの病期があり、無症候性感染(感染しているが何も症状が無い)・エイズ関連症候群(免疫機能が低下しエイズではないが症状がある)・エイズ(特有の合併症がみられる)に分かれています。
一方、HIV感染者の数%は免疫機能が壊れず発病しない可能性もあります。
 

□症状の詳細

初期症状

 HIVウイルスに感染すると2週間から2ヵ月後に急性感染症状といわれる症状が現れることがあります。
これは風邪に似た症状ですが発熱・咽頭痛・発疹・下痢などです。
しかし、特別な症状でないため気付かないことも多く、これで感染を判断することは不可能です。
つまり、この症状・時期について感染を判断は出来ないとの認識が必要です。
 

無症候性感染期

 ウイルスは徐々に増殖し身体の免疫機能を低下させていきます。
この時期ではまだ免疫機能も働いており、症状は何も出ていない状態です。
つまり無症状のキャリア状態で当然周りの人も自分自身も感染に気付きません。
 

持続性全身性リンパ節腫脹

 身体のリンパ節の2箇所以上の腫れが現れます。
これは3ヶ月以上の持続があり直系10mm以上の大きさですが進行は無くエイズの発病とは位置付けられていません。
 

エイズ関連症候群

 これは(ARC-AIDS Related Complex)といわれエイズの発症の初期段階と解釈されています。
一ヶ月以上続く発熱・下痢・全身倦怠感・寝汗・体重減少などの症状が現れます。
免疫機能の低下により一部の合併症が現れ始めます。以後比較的短期にエイズへ進行していきます。
 

エイズ発症

 エイズの症状はHIV感染による直接症状・日和見感染(健康であれば無害の微生物などにより起こる感染症)・二次性悪性腫瘍による症状がある。
 厚生省はエイズ発症の特徴的症状として23の疾患を挙げており、複数の合併症が重なることも多く治療が複雑になる。
悪性の腫瘍を発症すると助かりません。
 

エイズ発症の特徴的症状

○カンジダ症
○クリプトコッカス症
○コクシジオイデス症
○ヒストプラズマ症
○ニューモシスチス・カリニ肺炎
○トキソプラズマ脳症
○クリストスポリジウム症
○イソスポラ症
○進行性多巣性白質脳症
○カポジ肉腫
○原発性脳リンパ腫
○非ホジキンリンパ腫
○化膿性細菌感染症
○サルモネラ菌血症
○活動性結核
○非定型抗酸菌症
○サイトメガロウイルス感染症
○単純ヘルペスウイルス感染症
○浸潤性子宮頸癌
○反復性肺炎
○リンパ性間質性肺炎/肺リンパ過形成
○HIV脳症
○HIV消耗性症候群
 

□検査について

 検査は血液による検査でわかりますが、HIV抗体の検査ですので、感染から6週間から3ヶ月経たないと正確な結果が出ません。
できれば3ヶ月経ってから検査を受けましょう。
検査は医療機関や保健所で可能、保健所であれば無料・匿名で受けることが出来ます。
 簡単な血液採取だけですので短時間で終わり、結果は約2週間後で判定が陽性であれば再度確認の検査を受けることとなります。
最近では発症に対する治療も進んできました。早期発見が重要です。
 

□予防するには

 現在ではワクチン等の研究が進められていますが決定的な技術面の予防は確立されていません。
 発病すると死にいたる重要な病気なので、やはり一人一人の認識と行動を注意することが大事です。
感染経路は私たちにとって基本的で避けられない行為からで、現実的には「コンドームの正しい使用」が主なものとなります。
「まさか」と思ったら検査を受け、キャリアになったら感染を広げないようにすることが重要です。

 

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