お茶あれこれ〜お茶のQ&A [01]
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お茶の種類

Q1. 緑茶と紅茶、ウーロン茶の違いを教えて下さい。

Q2. 「緑茶」がとれるお茶の樹は1種類なのでしょうか?

Q3. 産地によってお茶の種類が違うのですか?

Q4. 普段私たちが飲んでいるのを”緑茶”というんですか?一般的
   に「緑茶」と表示されていますが、どういう種類があり、それぞ
    れのお茶はどう違うのですか?また、「水出し茶」は普通のお茶
    と違うのですか?

Q5. 「一番茶」と「二番茶」の違いを教えて下さい。

 


 

Q1.緑茶と紅茶、ウーロン茶の違いを教えて下さい。

A.お茶の分類方法はバラエティに富んでいます。したがって、一般に分類の意味
  が混同されて、誤解されている場合が多いようです。
  「お茶」という飲料を大きく分類する場合、不発酵茶の「緑茶」、半発酵茶の
  「ウーロン茶など」、発酵茶の「紅茶」に分けられます。
  お茶の製造過程における「発酵」という言葉は後発酵茶を除いて、茶葉の酸化
  酵素の活性を意味します。簡単に言えば、葉がしおれて茶色になり、甘い香り
  が発生している状態のことです。発酵方法の違いによって、お茶の形、色、味、
  香りが違ってきます。

発酵方法による分類
名 称 説 明
@不発酵茶 緑茶 製造の第一工程で加熱により茶葉中の酸化酵
素の活性を止めるのが特徴。加熱方法として
は、日本独特の蒸気で蒸す方法や九州地方の
一部や中国で用いられている釜炒りの方法が
あります。発酵が行われないため、茶葉の緑
色がよく保存され緑茶と呼ばれています。
A発酵茶 紅茶 発酵茶は酸化酵素の活性を十分利用して製造
したもので、お茶を揉む前に葉をしおれさせ
後に湿度の高い部屋で充分に発酵させるため
茶葉タンニンの酸化重合の結果、黒褐色とな
り、紅茶と呼ばれています。
B半発酵茶 ウーロン茶など 半発酵茶は、揉む前に葉をしおれさせる工程
はあるものの、途中で釜などで炒り酸化酵素
の活性を止めているものです。したがって、
不発酵茶と発酵茶の中間的なお茶といえます。
C後発酵茶 黒茶(プアール茶)
など
発酵茶と半発酵茶が製造前あるいは製造中に
発酵させることに対して、加熱により茶葉中
の酸化酵素の活性を止めておきながら、加工
後にカビやバクテリアによって本来の「発酵」
を行なった茶をさします。

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Q2.「緑茶」がとれるお茶の樹は1種類なのでしょうか?

A.茶の学名はCamellia sinensis(L.)O.Kuntzeといい、ツバキ科に属する常緑の
  低木です。品種としての大きな分類は次の表の通りです。中国種のなかに、
  日本で栽培されている「やぶきた」や「かなやみどり」「くらさわ」など農林
  水産省登録品種があります。前項で説明した発酵方法の違いにより、その製法
  に最適な品種は異なってくるはずですが、どの品種を使用しても、各発酵方法
  のお茶は製造が可能です。したがって、日本の「やぶきた」で紅茶やウーロン
  茶を製造することは可能です。ただし香りなどはそれらの専用種にはかなわな
  いと思います。

品種による分類
名 称 説 明 用 途
@中国種 葉が小さくて丸く、潅木(か
んぼく...低木)で寒さに強い
主に不発酵茶や半発酵茶用に
栽培される。日本・中国に多い
「やぶきた」は中国種
Aアッサム種 葉が大きくて先が尖り、喬木
(きょうぼく...高木)で寒さ
に弱いアッサム種
インドやスリランカを中心に
紅茶用として栽培されている。
Bアッサム雑種 中国種とアッサム種の中間種 日本でも紅茶用品種として栽
培されていた。
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Q3.産地によってお茶の種類が違うのですか?

A.日本の緑茶の場合は、流通上、産地によって名前が付けられています。
  府県名や、市町村名を単位に産地名を付けている場合が多いようです。
  また、その地区の農協や茶業振興会などの単位で産地名を持っている場
  合もあります。有名な産地は、昔から良質な茶の産地であり、その府県
  産のお茶の代名詞となっている場合があり、分類しにくいようです。

産地による分類
産地の単位 産地名の例
@県 名 静岡茶、鹿児島茶
A市町村名や地域名 川根茶(静岡県榛原郡川根町、中川根町、本川根町)
本山茶(静岡市の安倍川・藁科川流域)
宇治茶(京都府)
狭山茶(埼玉県)
八女茶(福岡県)
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Q4.普段私たちが飲んでいるのを「緑茶」というんですか?一般的
   に緑茶」と表示されていますが、どういう種類があり、それぞ
   れのお茶はどう違うのですか?「水出し茶」は普通のお茶と違
   うのですか?

A.「緑茶」という名称ですが、基本的に「緑茶」と「日本茶」という言葉は同義語
  であると考えて下さい。したがって、「緑茶」の種類として「煎茶」や「玉露」「番茶」
  「ほうじ茶」「釜炒り茶」などが存在するのです。日本で「緑茶」といわれている
  お茶を大きく分類すると下記の表の通りとなります。
  これは緑茶の包装材に付けられる表示のうち、「名称」の項目に記載されている
  名前の種類といえます。また、「小分類名」といえるものです。茶専門店では、
  ほぼこれらの種類のお茶を取り揃えており、それぞれ価格ランクを設定した
  いくつかの商品を置いているはずです。

「緑茶」の分類
種  類 説   明
@煎  茶 日本で最も一般的なお茶で、流通量の85%をしめます。茶葉
は細くのびていて、上級品ほどうまみや香りが良くなりま
す。ほぼ全国的に手に入りますが、玉緑茶の産地ではお店に
置いていない場合があるかも知れません。
A玉露・かぶせ茶 煎茶と似ていますが、栽培方法が違います。よしず棚などで
茶園を覆い、直射日光を避けてうまみを増し、苦みを押さえ
て育てた高級茶です。煎茶よりもアミノ酸が多く、豊かな味
わいです。茶園を被覆する期間の短いものをかぶせ茶と呼び
ます。
B棒  茶 煎茶や玉露などの茶葉を選別する時に出てくる茶の茎を集め
たものを棒茶といいます。仕上げ加工中に取り出される「出
物」のひとつです。一般に白っぽい外観で、さっぱりとした
味です。まったく茎だけを選別することは不可能で、煎茶や
玉露の一番おいしいといわれる「芯」(一番若くやわらかい
芽)がほとんどの場合棒茶に混じってきます。これが棒茶の
旨味を左右していますので、お買い求めの際はよく観察して
みて下さい。別名で、「くき茶」「雁ヶ音」(玉露の棒茶を
こう呼ぶ場合もあり)と呼ばれています。
C粉  茶 棒茶と同じで「出物」です。お茶の加工で、擦れたり、砕け
たりしたものが粉茶です。棒茶と同じように「芯」が混じっ
てきますので、思いの他おいしい場合があります。お湯を注
ぐとすぐ浸出してきますので、現在はティーバッグ用や給茶
器用の需要が多いと考えられます。寿司屋さんで出てくる
「あがり」はほとんどこの粉茶です。
D番  茶 夏秋摘みの比較的大きく固めの葉を主な原料とした茶で、渋
味成分のカテキンが豊富です。製法は煎茶と同じです。煎茶
を選別する際にふるい分けられた大きめの葉も番茶になりま
す。
Eほうじ茶 番茶や煎茶を強火で炒り、香ばしい香りを出したもので、水
色は褐色の強いものとなります。しかし、材料が緑茶の種類
に属しますので、分類上は緑茶の仲間です。さっぱりとして
いるのと、価格が比較的安いため、食後の茶に好まれていま
す。
F玄米茶 番茶や煎茶に高圧で煎った米(花と呼ばれる)などを加えた
もので、香ばしい玄米の香りがピッタリ合った風味豊かなお
茶です。一般的に茶碗に花は出しません。抹茶を混合した
「抹茶入り玄米茶」という製品もあります。
G抹茶(てん茶) 玉露同様日光を避けて育て、蒸したのち乾燥させたものを葉
脈を取り除き石うすで挽いて、非常に細かな粉末にしたもの
で、主に茶道で使われています。しかし最近食材として使わ
れる場面が増えています。きれいな緑色を求めて煎茶に混合
される場合もあります。
抹茶を石うすで挽く前の状態のものを「てん茶」と呼びます。
てん茶はまず店頭で見かけることはありませんが、お茶漬け
の素の中に入っている場合があります。
H蒸し玉製緑茶
   (ぐり茶)
製造最終工程が煎茶と異なっているために茶葉が丸い形とな
り、主に熊本県において生産されています。静岡県の東部地
方でも同じような茶があり、「ぐり茶」と呼ばれています。
さっぱりした味が特徴です。
I釜炒り製玉緑茶 鉄製の釜で茶葉を炒って仕上げたもので、丸いかたち。炒っ
た香りが特徴です。主に佐賀県の嬉野地方で製造されていま
す。
 

その他、「緑茶」に属するもの
種  類 説   明
J深蒸し茶(煎茶) 煎茶のうち、特に茶葉を煎茶よりも長い時間蒸して渋味を押さ
え、マイルドな味にしたものを深蒸し茶といいます。水道水に
カルキ臭が強い都市部で好まれるお茶です。製造中、長い時間
蒸すことによって、茶を揉む工程で葉が砕けて、普通の煎茶よ
りも粉が多く、外観は普通の煎茶よりも黄色っぽいのが普通で
す。水色は粉が浮くために鮮やかな緑色になります。
K水出し茶 水でもよく出るお茶の総称です。静岡県の茶業団体では「冷
茶」という名称で紹介しています。深蒸し茶や煎茶を細かく刻
んだものを使用し、ティーバッグのかたちで販売されている場
合が多いようです。細かくすることによって茶の成分が水に溶
け出しやすくなっています。もちろん、お湯で出しても飲めます。
L手揉み茶 一般に販売されているお茶は機械で製造されたものがほとんど
ですが、機械製造のモデルになった人手による「手揉み茶」が
極少量ですが流通しています。手摘みの品質の優れた茶葉を使
用することと、葉の一本一本が確実により込まれるため、針の
ような外観で、たいへんおいしいお茶です。緑茶の分類では煎
茶ですが、製法が手作りなので、こう呼ばれます。
M粉末茶 抹茶と良く似ていますが、煎茶を破砕して粉末にしたものや、
生葉から直接製品を作り出すものがあります。抹茶と同じでお
湯にすべて溶けますので緑茶の保健成分を残らず摂取すること
ができます。インスタントティーとも言えます。
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Q5.「一番茶」と「二番茶」の違いを教えて下さい。

A.日本では経営栽培において、年間最大で4回位まで同じ樹から収穫すること
  ができます。収穫された時期によって、春先から一番茶、二番茶、三番茶、
  四・秋冬(しゅうとう)番茶があります。一般的に一番茶が最も品質が良いと
  され、収穫時期が遅くなる毎に価格は安くなります。

収穫時期による分類(静岡県の牧ノ原地帯)
茶 期 収穫期間
@一番茶 4月25日〜5月10日
A二番茶 6月28日〜7月10日
B三番茶 7月25日〜8月10日
C四・秋冬番茶 10月上旬〜10月中旬
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