みなさん、こんにちは!! SHOKOです。元気にしてますか?
今日は、我が町「松崎町」の名産であります「さくら葉」について、お話ししたいと思います。

みなさんは、サクラの葉を収穫・加工・出荷している地域の中で、どこが日本一かご存じですか?
驚いちゃあいけませんよ! 実は、何を隠そう、この松崎町が日本一なんですって! 知ってましたか?
それも全国における収穫・出荷量の7割を占めるというから驚きです。 さくら葉というと、よくお菓子に使われていますよね。さくら餅・水ようかん・ 桜まんじゅう…などなど。勿論、この松崎町の特産品にもふんだんに使われていますし、みなさんもよく口にされていることと思います。 実際、さくら葉の卸先もほとんどがお菓子屋さんだそうで、いろいろなお菓子の原料に使用されているようです。

では、その「さくら葉」はどのように加工・出荷されるのでしょう?

1つには、洗浄するだけで何も手を加えず、そのままの状態で出荷する、いわゆる「生葉(なまは)」、もう1つは、塩漬けにして出荷する「桜葉漬」の2種類があるそうです。
(卸製造業者の方に伺ってきました。ハッハッハ!)
前者は、主に装飾用、つまり目で見て楽しむために多く使われるそうです。例えば、水ようかんなどの装飾用として、または商品をくるむ包装材料としての利用などです。
これに対して後者は、塩漬けにすることによって得られる、さくら葉の香りや風味を味わうための、いわば商品の材料として利用されることが主だそうです。例えば、さくら餅や桜まんじゅう、桜葉ソバ、桜葉ワインなどがそれです。
ですから、両者の内どちらが多く出荷されているかと言いますと、やはり塩漬けにされた後者のさくら葉が大半を占め、更には、葉の形そのままのものと、製粉されたものに分かれるのだそうです。

それでは、さっそく加工工程についてご説明しますネ!

第一作業として、大切に育てられた桜の木からの葉の収穫です。これは農家の人たちの仕事で、朝のうちに摘んだ桜の葉を自宅で「まるける」(桜葉に限って束ねる作業をこう呼ぶそうです。)作業を行います。
葉の状態を確認しながら、50枚の葉を1束として、カヤのヒモでくるりくるりと結んでいくのです。その際、当然のごとく、葉の大きさが一様でないので、おおよそ3種類に分けられ、揃えられていくそうです。(基準は、だいたい長さ150mm×幅80mm位の大きさのものをMサイズ、それ以上がLサイズ、それ以下がSサイズというように、ランクを設けているそうです。)

そして次に、第二作業として、まるけられた桜葉の洗浄に入ります。1束1束手作業で、再度、葉の状態を確認しながら、きれいに洗います。機械洗浄だと葉と葉の間まできれいに洗浄出来ないこともあって、地道ですが、一番大切な作業となります。「生葉」はこの作業が終了すると、箱詰めされ、出荷となります。

さあ、「桜葉漬」はここからが本番です。

第三作業として、いよいよ漬け込みです。樽に1束ずつきれいに敷き詰め、積み重ねていくこととなります。
これも、人の手で、丁寧に行われます。それが終了すると、荒塩を混ぜた水を注入し、木蓋をして、重石を乗せます。 この状態で、6ケ月間漬け込む訳です。漬け込みが完了する頃には、桜の葉のエキスが水に充分透過していて、綺麗で目にも鮮やかな、まるで赤ワインのようになります。芳醇な桜の香りもたまりません!
こうして、いよいよ完成です。

最後に、第四作業として、10束ごとに封詰めを行い、それを10袋ごとに缶詰めして、晴れて出荷となるわけです。 これらの作業を時期的に分けますと、収穫して漬け込むまでの期間が5月から8月頃、梱包・出荷する期間が10月から翌年3月頃というように1年のサイクルが決まっているそうです。
出荷先も、やはり卸業が専門のため、全国の製菓材料問屋さんや製粉問屋さんが中心で、そこからお菓子製造業者さんへと渡り、私たちの手元に届くのです。

ただ、興味を持ったのは、出荷するさくら葉の種類が、地域によって違いがあるとのことで、主に関東方面には「生葉」や、「桜葉漬」でも葉の大きいものが多く、逆に関西方面だと「桜葉漬」の葉の小さいものが多く流通されているとのことなんです。昔ながらの流通機構の影響かも知れませんが、これって不思議なことですよネ!

このように、「さくら葉」について、いろいろお話しして来ましたが、この松崎町の「さくら葉」を、一年通して、全国のみなさんに親しみ味わって頂きたいと、町内の加工業者さんも一生懸命がんばっておりますので、「さくら葉」を見かけましたら、この「松崎町」を是非とも思い出して下さいネ!!

それから、このお話しをするために、私にいろいろな情報や写真を提供して下さった松崎町内の加工業者さん! 本当にどうもありがとうございました。

ここで、その業者さんをご紹介させて頂きたいと思います。
我が松崎町で、桜の葉の塩漬けを業としていらっしゃる「鰹ャ泉商店」さんと「糾ロ後食品」さんです。(順不同です。)
今回特別に、お話しだけではなく、写真も提供して下さいましたので、「さくら葉」の加工風景を実際に目で見て、感動して下さいネ! では、どうぞ!!



【 イ メ ー ジ イ ラ ス ト 】


【まるけられた「さくら葉」を洗いましょう!】
 



【洗浄した「さくら葉」を塩漬けしましょう!】
 



【さあ、6ケ月間寝かせましょう!】
 



【いよいよ封詰めして完成です!】
 

朗 報 !

「さくら葉」について、お話しした2種類の商品「生葉」・「桜葉漬」を、希望すれば、一般の方にも小売りしていただけるとのことですので、欲しい方は、直接業者さんへ連絡していただいて、価格・数量・運賃等ご相談下さいネ!

「糾ロ後食品」(TEL 0558-42-0305 / FAX 0558-42-1036)


BY SHOKO